子供の歯を虫歯から守る
Looking after your children痴 teeth
2歳などという幼い子供に、すでに虫歯があるという状況に接する時、ファミリー・デンティストとして大変考えさせられます。虫歯治療は、子供にも両親にも大きなストレスとなります。また、子供にとって歯科医院での初めての体験が、虫歯治療となるのは、とても残念なことです。事実、2歳や3歳の子供が、治療に協力してくれることは、ほとんど望めません。ですから、虫歯をすべて取り除き、何年ももつような、しかっりとした充填を施すのは困難なことと思われます。もし虫歯が痛みをともなっているものならば、なおさらその治療は困難なものとなります。
現代では、予防によりまったく虫歯のない歯を育てることが可能です。予防歯科に関する教育や、歯科医による予防処置で、子供たちは歯科医院でいやな思いをすることなく、虫歯が一本もないまま人生を送ることもできるのです。したがって現代では、虫歯治療よりも、美しく、そして生涯機能する審美歯科が注目されるようになっています。
子供の歯を守る
乳歯はいつ生えるのでしょうか?
乳歯の発育は、妊娠4~5週間の胎児にすでに始まっています。妊娠3ヶ月で胎児の歯は、硬くなり始めます。そして生後6ヶ月で最初の乳歯が生え、2歳半くらいで20本の乳歯がはえ揃うのが普通です。しかし、たとえ乳歯の生えて来るのが平均より遅いように見えても、心配はいりません。歯のはえてくる時期には、個人差があります。歯が発育する過程で、子供が病気になる、あるいは事故で怪我をする、または母親が妊娠中病気になる、などということがあります。するとそれがもとで、子供の歯の硬化や石灰化が阻害され、欠損となることがあります。最も一般的な欠損としてあげられるのは、変色、変形といったものですが、歯に白や黄色の斑点が表れることもあります。
子供は、乳歯が生えてくる(生歯)と、よだれを増やしたり、いつも手を口に持っていくようになります。歯肉が痛み、そのため食欲も減退するかもしれません。こういった時に効果的な物は、液体のパラセタモール・ドロップです。これは痛みを和らげると共に、歯肉の炎症と発熱をおさえる作用があります。一方パラセタモールやアスピリンが入っている局所用ジェルタイプの塗り薬は、子供が飲み込んでしまいやすいため、害になる可能性があります。その他に、生歯の痛みを和らげる方法としては、固めのトーストやティージングリング、ティージングラスクなど噛ませてみるという方法もあります。
なぜ乳歯は大切なのでしょう?
永久歯と同様に、乳歯も食べたりしゃべったりするために必要ですし、見た目にもなくてはならないものです。またもうひ一つ忘れてならないのが、乳歯には、後から生えてくる永久歯のためのスペースを確保するという大切は役目があるということです。それぞれの乳歯は、後から生えてくる永久歯を待っています。もし虫歯などで早くに乳歯をなくしてしうと、奥の乳歯が前方に移動して、本来下から生えてくる永久歯のためにあるべきスペースを奪ってしまいます。その結果、永久歯は横や斜めに生えてくるようになり、矯正治療が必要になりかねません。
虫歯の原因は何でしょう?
歯垢は、何百万ものバクテリアを含むねばねばした目に見えない膜で、歯磨きを怠った歯の表面に付着します。この歯垢の中に存在する何種類かのバクテリアは、私たちが飲食物を口にするとその糖分を分解しようとして活動します。この時副産物として産出されるのが酸で、歯の表面を覆っている硬いエナメル質を溶かしてしまうことから虫歯が形成されます。
どうして間食がいけないのでしょうか?
虫歯は、歯が繰り返し酸の攻撃を受けることにより始まります。どれだけ酸の攻撃を受けるのかは、一日どれだけ糖分を含んだ食べ物を、摂取するかに関係してきます。一日3回の食事だけだとしたら、酸による攻撃は3回だけですが、朝食と夕食の間に6回甘いものを口にするとしたら、酸による攻撃は9回に跳ね上がります。ですから、歯科医師は、特に糖分をを含んだ食べ物の間食は、最小限に留めるようにアドバイスするのです。歯科医師が推薦するスナックは、穀類やシリアルを素材とする物、あるいは果物や野菜です。また飲み物は砂糖を含まない牛乳か水をお薦めます。
ベッドタイム・ボトル
子供をねかしつる目的で、甘いミルク、ビタミンCシロップ、あるいはフルーツジュースといった物を、ボトルで長い時間飲ませるような場合、乳歯は長期間、酸の攻撃にさらされ、広範囲の虫歯を作る結果となります。このような状況は、歯垢の中のバクテリアに、酸を作り出すためのごちそうを与えているようなものです。この結果、歯が受けるダメージはかなり深刻で、しっかりとした治療を行うためには、全身麻酔が必要になることもあります。赤ちゃんにボトルで飲み物を与えると安心して眠るというような状況ならば、ただの水にするのが理想です。もし、あかちゃんが寝る時、糖分を含んだ物を飲む習慣があるのでしたら、砂糖の変わりに、紅茶やコーヒーに使うノー・カロリー甘味料を水に溶かして与え、徐々に甘い飲み物を飲まなくてもすむようにさせるのが良いでしょう。甘味料の量は徐々に減らして行き、2週間程で水だけ飲ませるようにしましょう。また、おしゃぶりを甘い味のする液につけて与えるは避けてください。
虫歯を防ぐためには
糖分を含む食べ物や飲み物を頻繁に摂取することで、、歯は大きな影響を受けます。その一方、近年の子供の虫歯の劇的な減少は、主にフッ素の入った水道水を飲んでいること、フッ素入りの歯磨き粉を使用するようになったことが原因です。フッ素は、歯が発育する過程で、それが酸の攻撃にも抵抗できるような強いエナメル質を形成する手助けをしたり、酸により痛んだエナメル質が壊れるのを防いだり、また虫歯の進行を遅らせる効果もあります。水道水ににフッ素が含まれない地域に住んでいる場合は、フッ素を含んだドロップや、チューイングタブレットを与えて、フッ素を補充したり、フッ素を含んだ歯磨き粉を使用することをお薦めします。
子供の歯磨き
歯磨きは、6ヶ月位で最初の乳歯が生えてたら、始めるようにしたいものです。最初は指を使って歯をぬぐったり、布で拭いたりする程度で十分です。そして徐々に小さな歯ブラシを使うようにします。最初子供はいやがるかもしれませんが、毎日行い、最後には子供が習慣として歯磨きを受け入れるまで忍耐強く頑張ってください。歯磨きを行う場合、子供が悪い癖をつけないよう注意してください。歯磨き粉は、ほんの薄くブラシにつけるようにします。幼い子は口をゆすいで吐き出すより、飲み込んでしまうことが多いため、つけ過ぎは体に良くない影響を与えることもあります。
裂溝の填塞について
6歳ごろに6歳臼歯と呼ばれる永久歯が生え始めます。生えてきたらすぐに裂溝を填塞しましょう。臼歯にある深い裂溝は、虫歯になりやすい所ですから、ここを透明、または白いコーティング剤で埋めます。これによって溝に溜るバクテリアの繁殖を防ぎ、歯は酸の攻撃からも保護されます。
子供の虫歯を防ぐ6つのポイント
これまで診察してきた経験から見て、歯の痛みを訴えたり、虫歯をたくさん持っている子供は、糖分が多く含まれた食べ物や、飲み物を頻繁に摂取しています。子供に適した食べ物を与え、糖分を取り過ぎないように気をつけるのは、親の責任と言えます。生涯を通じて、正しい食生活を営むためるような習慣を子供がもてるよう親が教育していくことは、親にとってもとても意味深いものでしょう。
子供の虫歯を防ぐ
1.一日3食
2.糖分の多い食べ物や、飲み物の間食をひかえる
3.ジュースの代わりに、ミルクや水を飲ませる
4.水道水にフッ素の入っていない地域では、フッ素の補充剤をとる
5.フッ素の入った歯磨き粉で、毎日歯磨きをする
6.哺乳瓶に、糖分が含まれた飲み物を入れて与えない、またおしゃぶりを、糖分が含まれた液にひして与えない。
Dr. イアン・マラトス歯科医院(DesignDentistry)
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