フィッシャー・シーラント
裂溝封鎖材 Fissure Sealants
フィッシャーとは
フィッシャーとは、歯の咬合面(上下の歯がかみ合った時触れる面)にある溝のことです。個人差はあるものの、臼歯及び小臼歯(共に奥歯)には、みなこの溝があります。また人によっては、犬歯、切歯にもこの溝が見られることもあります。この溝がとても
深く細い場合、歯ブラシの毛先は、この溝に届かず、溝にたまった食物粒子を取り除くことができなくなります。溝に残された食物粒子は、細菌をひきつけます。そして細菌は、歯垢と呼ばれるネバネバとした幕を作り繁殖します。この細菌の活動により作り
出される酸が、歯のエナメル質(外側を被う硬い部分)を溶かし、虫歯を作ります。しかし、歯の溝がすべて虫歯になるという 訳ではありません。深くて細い溝が特に虫歯になる危険性が高く、その危険性は他の歯と比べると5倍に跳ね上がります。
幼児、青年期のうちに虫歯になりやすいのも特に奥歯のこういった咬合面です。
シーラントとは
シーラントとは、歯の溝を塞ぐ密閉材のことを言います。これにはプラスチック系の塗布材が使われます。これで溝(フィッシャー)をふさぐことにより、虫歯を予防します。その他、プラスチック系の材質の代わりにグラス・アイオノマー・セメントが使用される
こともあります。
フィッシャー・シーラントについて
フィッシャー・シーラント(裂溝封鎖材)は、多くの研究結果から、虫歯の発生を抑制するのに効果があると証明されています。溝が完全に封鎖されれば、虫歯の予防効果は100パーセントとなります。しかし、フィッシャー・シーラントが古くなってくると、その効果も徐々に衰えてきます。とは言っても、フィッシャー・シーラントが施されてから5年たち、効果が衰え始めたとしても、フィッシャー・シーラントをまったく施されていない歯に比べると、フィッシャー・シーラントを施された歯の虫歯になる危険性は、半分になります。フィッシャー・シーラントの予防治療は、洗浄された歯の表面に、シーラント(密閉剤)を塗るというもので、痛みはまったく
伴わず、歯を削るようなこともありません。液状のシーラントは、1、2分で固まり虫歯の原因となる食物、細菌、あるいは細菌に
よる酸の攻撃から、歯の表面を守るバリアの役目を果たします。フィッシャー・シーラントは、たいてい白色、透明色または、かすかな色あいを帯びたものです。フィッシャー・シーラントは臼歯、小臼歯に施されるのが一般的ですが、溝が深い場合は、前歯のような臼歯以外の歯であっても、施されることがあります。乳歯であっても、臼歯にシーラントを施すのは理想的と言えるでしょう。シーラントは、数年たつと次第に磨耗してきますが、必要とあれば、再び何度でもやり直すことができます。
フィッシャー・シーラントの予防治療はいつが良いのでしょうか
永久歯がはえてきたら、直ちにフィッシャー・シーラントを施すのが理想的です。永久歯とは、子供のうちに乳歯が抜けた後に
はえてくる一連の歯のことを言います。そしてこの歯は、その後生涯に渡って使われるのです。最初の永久歯は、6歳から7歳のころにはえてきます。小臼歯を含めた他の永久歯は、11歳から14歳の間に生えます。一般的に親知らずと呼ばれる第三大臼歯は、たいてい成人になってからはえてきますが、人によっては、はえてこないこともあります。フィッシャー・シーラントは、永久歯が完全にはえきってから施されるのが普通です。しかし生えかかった永久歯に虫歯の兆候が見られるようなことがあれば、完全に永久歯がはえきらなくても、医師はフィッシャー・シーラントを薦めることもあります。
フィッシャー・シーラントの予防治療を受けた後は
歯科医師は、6ヶ月または、12ヶ月毎の検診を薦めています。これにより、虫歯やシーラントの磨耗を早期に発見、治療できる からです。シーラントが磨耗している場合、これを治すのはごく簡単な治療ですみます。フィッシャー・シーラントが行われた歯に関して、家庭で特別なことをしたり、食事を変更したりする必要ありません。フィッシャー・シーラントにより、その歯には虫歯 予防が行われたことになりますが、それ以外の歯は常に虫歯の危険にさらされていることを忘れてはなりません。毎日の歯磨き、フロスを怠らないことは、とても重要です。
Dr. イアン・マラトス歯科医院(DesignDentistry)
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